鉄鋼・金属の貿易動向 — 輸出入額・主要相手国・推移
日本の鉄鋼・金属製品(HSコード72-73類)の輸出入金額、主要貿易相手国、月次推移をリアルタイムの貿易統計データから解説します。
最終更新: 2026-05-25
鉄鋼は日本の基幹産業の一つであり、JFEスチール・日本製鉄などの高炉メーカーが生産する高品位鋼材は世界市場で高い評価を受けています。HSコード72類には、鉄鋼の半製品(7207)、熱間圧延鋼板(7208)、冷間圧延鋼板(7209)など幅広い鉄鋼製品が含まれます。
輸出先はタイ・韓国・中国が上位を占め、自動車・造船・建設業向けの需要を賄っています。一方で輸入面では、中国の過剰生産能力を背景とした安価な鋼材が市場に流入するリスクが継続的に指摘されており、アンチダンピング措置の議論も繰り返されています。鉄鋼価格は鉄鉱石・原料炭の国際相場と連動するため、資源市況の変動が輸出入金額に大きく影響します。脱炭素の流れの中では、電炉鋼や水素還元製鉄への移行が長期的なコスト構造を変えつつあります。
直近24ヶ月の輸出入金額推移
下の月次チャートは、日本の鉄鋼・金属製品の輸出入金額(円ベース)の推移です。鉄鉱石・原料炭の市況と円相場の影響を受けた価格変動を反映しています。
輸出入数量の推移
金額に加えて重量(kg)ベースで数量を確認することで、価格変動と実需の変動を切り分けることができます。
単価(円/kg)の推移
単価の推移は鉄鋼の市況動向を反映します。熱延コイルの国際市況や、原料炭価格の四半期契約価格の動きと対比すると、内外価格差の変動を読み取ることができます。
輸出入相手国別シェア(直近12ヶ月)
輸出先の上位はタイ・韓国・中国・台湾・ベトナムなどアジア諸国が中心です。輸入元では韓国・中国・インドが上位に位置し、国産材とのコスト競争が続いています。
- 1.大韓民国36.9%
- 2.台湾25.5%
- 3.タイ12.7%
- 4.アメリカ合衆国7.9%
- 5.中華人民共和国4.6%
- 6.ブラジル4.2%
- 7.フィリピン4.1%
- 8.インドネシア3.7%
- 9.英国0.3%
- 10.ベルギー0.1%
最新月の主要指標
- 2026年5月の輸入額
- 127億円
- 前年同月比
- +690.0%
- 輸入数量
- 172,665,801 kg
関連 HS コード
7207— 鉄鋼の半製品(スラブ・ビレット等)7208— 熱間圧延鋼板(コイル・非コイル)7209— 冷間圧延鋼板(コイル・非コイル)
72類全体には鉄鋼の一次製品から、形鋼・棒鋼・線材・鋼管(7304-7306)など多様な品目が含まれます。
データソース
- 財務省貿易統計(customs.go.jp)
- 速報・確報・9桁速報の公表スケジュールに従って毎日10:00 JSTにKouroが同期しています
本記事のデータはKouroが財務省貿易統計から日次で取得した最新値を表示しています。最終更新: 2026-05-25