半導体・電子部品の貿易動向 — 輸出入額・主要相手国・推移
日本の半導体・電子部品(HSコード85類)の輸出入金額、主要貿易相手国、月次推移をリアルタイムの貿易統計データから解説します。
最終更新: 2026-05-25
半導体は現代の産業インフラを支える基幹部品であり、日本の貿易統計において輸出・輸入の双方で大きな比重を占める品目です。HSコード85類には、ダイオード・トランジスタ等の個別半導体(8541)と集積回路・IC(8542)が含まれます。日本は高精度な製造装置や材料(フォトレジスト・高純度ガス等)で世界的な競争力を持つ一方、先端ロジックICの多くは台湾・韓国から輸入しており、輸入超過となる月も多い品目です。
グローバルな半導体サイクル(シリコンサイクル)の影響を強く受けるため、世界的な需要増減に応じて数十%規模の金額変動が起きることがあります。2020〜2022年は半導体不足(チップ不足)が自動車・家電などの生産を制約し、各国が国産化・供給多様化に動いた時期です。日本でも熊本への TSMC 誘致(JASM)をはじめとした半導体国内生産強化が進んでいます。
直近24ヶ月の輸出入金額推移
下の月次チャートは、日本の半導体・電子部品の輸出入金額(円ベース)の推移です。半導体市況の波(シリコンサイクル)を反映した大きな振れを確認できます。
輸出入相手国別シェア(直近12ヶ月)
輸出先は中国・香港が最大で、東南アジア(タイ・マレーシア)、韓国、アメリカが続きます。輸入元は台湾が圧倒的なシェアを占め、次いで中国・韓国・アメリカとなっています。台湾依存度の高さは地政学リスクとして注目されています。
- 1.中華人民共和国30.9%
- 2.香港12.2%
- 3.アメリカ合衆国7.6%
- 4.マレーシア7.5%
- 5.タイ7.0%
- 6.台湾5.7%
- 7.ドイツ5.3%
- 8.シンガポール4.4%
- 9.フィリピン3.9%
- 10.大韓民国3.0%
最新月の主要指標
- 2026年5月の輸入額
- 1,221億円
- 前年同月比
- +224.0%
- 輸入数量
- 4,232,860,929
関連 HS コード
8541— ダイオード・トランジスタ・光半導体素子(LEDを含む)等の個別半導体8542— 集積回路(IC・LSI・メモリ・ロジック・マイコン等)
85類全体には上記以外にも電動機(8501)、変圧器(8504)、電話機(8517)、コンピュータ(8471)など幅広い電気機器が含まれます。
データソース
- 財務省貿易統計(customs.go.jp)
- 速報・確報・9桁速報の公表スケジュールに従って毎日10:00 JSTにKouroが同期しています
本記事のデータはKouroが財務省貿易統計から日次で取得した最新値を表示しています。最終更新: 2026-05-25