食品・農産物の貿易動向 — 輸入額・主要輸入元・推移
日本の食品・農産物(HSコード01-24類)の輸出入金額、主要貿易相手国、月次推移をリアルタイムの貿易統計データから解説します。
最終更新: 2026-05-25
食品・農産物は日本にとって輸入依存度が高い分野であり、カロリーベースの食料自給率は約38%(2023年度)に留まっています。HSコード02類(食肉)は牛肉(0201: 生鮮・冷蔵、0202: 冷凍)・豚肉(0203)・鶏肉(0207)などを含み、10類(穀物)の小麦(1001)・とうもろこし(1005)と並んで輸入量が多い品目群です。
牛肉の主要輸入元はオーストラリアとアメリカの2カ国で、牧草飼育(グラスフェッド)のオーストラリア産と穀物飼育(グレインフェッド)のアメリカ産がそれぞれ異なる市場ニーズに対応しています。豚肉はアメリカ・カナダ・デンマークが上位を占め、加工食品原料としての需要も大きいです。小麦はアメリカ・カナダ・オーストラリアからの国家貿易(農林水産省の一元輸入)が基本で、製粉会社に供給されてパン・麺・菓子等の原料となっています。
食料安全保障の観点から、輸入先の多様化と国内農業の強化は継続的な政策課題です。円安局面では輸入食品価格の上昇が家計に直結するため、食品貿易の動向は広く注目されます。一方、日本の農産物輸出(コメ・果物・牛肉等)も近年拡大傾向にあり、アジア圏を中心に日本産食品の需要が高まっています。
直近24ヶ月の輸出入金額推移
下の月次チャートは、日本の食品・農産物の輸出入金額(円ベース)の推移です。円安・資源高・国際農産物相場の変動がそのまま輸入価格に波及する構造が読み取れます。
輸出入数量の推移
数量ベースで見ることで、価格上昇による金額増と実際の輸入量増とを区別できます。為替や市況によって金額が動いても、数量が安定していれば実需に大きな変化はないことを示します。
単価(円/kg)の推移
単価の推移は為替レートと国際農産物相場(シカゴCBOT等)の影響を反映します。円安局面での単価上昇は食品メーカー・小売のコスト増圧力として機能します。
輸出入相手国別シェア(直近12ヶ月)
牛肉・豚肉の輸入元はオーストラリア・アメリカ・カナダが中心です。小麦はアメリカ・カナダ・オーストラリアの3カ国でほぼ全量を占めます。農産物輸出先は香港・台湾・中国・アメリカ・タイなどアジア太平洋地域が主体です。
- 1.オーストラリア46.0%
- 2.アメリカ合衆国34.6%
- 3.台湾4.3%
- 4.ニュージーランド4.0%
- 5.カナダ3.4%
- 6.メキシコ1.2%
- 7.オランダ1.1%
- 8.香港1.1%
- 9.シンガポール1.0%
- 10.マレーシア0.5%
最新月の主要指標
- 2026年5月の輸入額
- 30億円
- 前年同月比
- -84.2%
- 輸入数量
- 428,214 kg
関連 HS コード
0201— 牛肉(生鮮・冷蔵)0202— 牛肉(冷凍)0203— 豚肉(生鮮・冷蔵・冷凍)1001— 小麦・メスリン
食品・農産物全体(01〜24類)には水産物(03類)、乳製品(04類)、野菜・果物(07〜08類)、食用油脂(15類)、砂糖(17類)、飲料(22類)なども含まれます。
データソース
- 財務省貿易統計(customs.go.jp)
- 速報・確報・9桁速報の公表スケジュールに従って毎日10:00 JSTにKouroが同期しています
本記事のデータはKouroが財務省貿易統計から日次で取得した最新値を表示しています。最終更新: 2026-05-25